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2012年04月29日

都立高校の東大合格者数の推移

記念すべき第一回目の記事は、都立高校の東大合格者数の推移に関して調べてみます。

1950〜2012までの東大合格者数100傑に入っている都立高校に関してのデータです。

数字は合格者数、その右隣が100傑内での順位になります。

toritu03.jpg

東大紛争で試験が中止になる1969年までは、都立高校全盛の時代であることがデータからも読み取れます。

1965年に進学指導を禁止するいわゆる小尾通達が出され、1967年には東京都立の高校入学試験において学区合同選抜制度に替えて学校群制度が導入されて都立高校全盛時代は終わりを告げます。

有名校病を絶つとのスローガンではじまったこの改革も、より学費の高い私学に有名校が移るだけという結果を招いて、有名大学進学を目指す親の学費負担を増やしただけだったとも言われています。

学校群制度に移行してからは、有名校ではなく有名学校群へと移行し、とくに
22群 戸山、青山
32群 西、富士
72群 立川、国立
はかつての数字ほどではないにせよ、東大合格者数で安定した実績を残しています。逆に青山、富士、国立は
かっての名門校とセットになることで、都立全盛時代よりも進学実績を伸ばしています。

逆に改革前には絶対的な都立トップ校だった日比谷高校はついに1981年に合格者数100傑から姿を消してしまいます。

1982年に学校群制度は廃止され、かつて都立高校隆盛時代を形成した学区合同選抜制度に類似したグループ合同選抜制度が導入され、また1994年には各校ごとの単独選抜に移行しましたが、入試制度を変更するだけでは優秀な学生は都立に集まらず、さらなる都立高校の凋落を招いてしまいます。1996年からは都立トップ校でも東大合格者数が10人台という年が続くことになります。

そんな都立高校凋落傾向を受けて、2001年に、石原慎太郎東京都知事による「都立復権」がスローガンとして打ち出され、現在に続く都立高等学校改革が実施されています。

民主党政権の公立学校無償化政策や、不況もあいまって、最近では都立高校の人気が復活しています。優秀な学生が都立高校に集まるようになりました。

私の子供は現在高校2年ですが、同学年の優秀な学生の多くが、併願受験していた開成高校や、早稲田、慶應の付属高校を蹴って都立トップ校への進学を決めるケースが多かったようです。

また現在では、100傑から姿を消している学校も多く入っていることがわかります。それらの高校の多くは旧制の東京府立のナンバースクールであることもデータから読み取れます。

旧制のナンバースクールは

東京府立第一中学校     東京都立日比谷高等学校
東京府立第二中学校     東京都立立川高等学校
東京府立第三中学校     東京都立両国高等学校
東京府立第四中学校     東京都立戸山高等学校
東京府立第五中学校     東京都立小石川高等学校
東京府立第六中学校     東京都立新宿高等学校
東京府立第七中学校     東京都立墨田川高等学校
東京府立第八中学校     東京都立小山台高等学校
東京府立第九中学校     東京都立北園高等学校
東京府立第十中学校     東京都立西高等学校
東京府立第十一中学校    東京都立江北高等学校
東京府立第十二中学校    東京都立千歳高等学校(芦花高校)
東京府立第十三中学校    東京都立豊多摩高等学校
東京府立第十四中学校    東京都立石神井高等学校
東京府立第十五中学校    東京都立青山高等学校
東京府立第十六中学校    東京都立江戸川高等学校
東京府立第十七中学校    東京都立日本橋高等学校・東京都立葛飾野高等学校
東京府立第十九中学校    東京都立国立高等学校
東京府立第二十中学校    東京都立大泉高等学校
東京府立第二十一中学校   東京都立武蔵丘高等学校
東京府立第二十二中学校   東京都立城南高等学校(六本木高校)
東京府立第二十三中学校   東京都立大森高等学校

東京府第一高等女学校    東京都立白鴎高等学校
東京府第二高等女学校    東京都立竹早高等学校
東京府立第三高等女学校   東京都立駒場高等学校
東京府立第四高等女学校   東京都立南多摩高等学校
東京府立第五高等女学校   東京都立富士高等学校
東京府立第六高等女学校   東京都立三田高等学校
東京府立第七高等女学校   東京都立小松川高等学校
東京府立第八高等女学校   東京都立八潮高等学校
東京府立第九高等女学校   東京都立多摩高等学校
東京府立第十高等女学校   東京都立豊島高等学校
東京府立第十一高等女学校  東京都立桜町高等学校
東京府立第十二高等女学校  東京都立北野高等学校(2007年廃校)
東京府立第十三高等女学校  東京都立武蔵高等学校
東京府立第十四高等女学校  東京都立城北高等学校(桐ケ丘高校)
東京府立第十五高等女学校  東京都立神代高等学校
東京府立第十六高等女学校  東京都立南葛飾高等学校
東京府立第十八高等女学校  東京都立井草高等学校
東京府立第十九高等女学校  東京都立千歳丘高等学校
東京府立第二十高等女学校  東京都立赤城台高等学校(新宿山吹高校)

第一東京市立中学校     東京都立九段高等学校
第二東京市立中学校     東京都立上野高等学校
第三東京市立中学校     東京都立文京高等学校
第一東京市立高等女学校   東京都立深川高等学校
第二東京市立高等女学校   東京都立忍岡高等学校
第三東京市立高等女学校   東京都立目黒高等学校
第四東京市立高等女学校   東京都立竹台高等学校

となっています。

これに対して現在は進学重点度で都立高校は区分けされています。

■進学指導重点校

最も進学に力を入れている学校です。教師を全都から募集したり、入学試験で独自入試問題を作成したり
しています。
・第一グループ
東京都立日比谷高等学校 (旧東京府立第一中学校)
東京都立国立高等学校  (旧東京府立第十九中学校) 
東京都立西高等学校   (旧東京府立第十中学校)
・第二グループ
東京都立戸山高等学校  (旧東京府立第四中学校)
東京都立八王子東高等学校 
・第三グループ
東京都立青山高等学校  (旧東京府立第十五中学校)
東京都立立川高等学校  (旧東京府立第二中学校)

■進学指導特別推進校

次に力を入れているという位置付けです。こちらでも独自問題入試を行っている学校があります。

東京都立小山台高等学校 (旧東京府立第八中学校)
東京都立駒場高等学校  (旧東京府立第三高等女学校)
東京都立新宿高等学校  (旧東京府立第六中学校)
東京都立町田高等学校
東京都立国分寺高等学校

■進学指導推進校

東京都立三田高等学校  (旧東京府立第六高等女学校)
東京都立国際高等学校  
東京都立豊多摩高等学校 (旧東京府立第十三中学校)
東京都立竹早高等学校  (旧東京府第二高等女学校)
東京都立北園高等学校  (旧東京府立第九中学校)
東京都立墨田川高等学校 (旧東京府立第七中学校)
東京都立城東高等学校
東京都立小松川高等学校 (旧東京府立第七高等女学校)
東京都立武蔵野北高等学校
東京都立小金井北高等学校
東京都立江北高等学校  (旧東京府立第十一中学校)
東京都立江戸川高等学校 (旧東京府立第十六中学校)
東京都立日野台高等学校
東京都立調布北高等学校

■中高一貫校

都立学校の新しい試みです。2011年の白鴎、2012年の小石川、両国、桜修館と初めて中学生から入った学生が大学受験にのぞみ、良好な進学実績を残しています。
 
東京都立白鴎高等学校附属中学校 (旧東京府第一高等女学校)
東京都立両国高等学校附属中学校 (旧東京府立第三中学校)
東京都立富士高等学校附属中学校 (旧東京府立第五高等女学校)
東京都立大泉高等学校附属中学校 (旧東京府立第二十中学校)
東京都立武蔵高等学校附属中学校 (旧東京府立第十三高等女学校)
東京都立小石川中等教育学校   (旧東京府立第五中学校)
東京都立桜修館中等教育学校   
東京都立南多摩中等教育学校   (旧東京府立第四高等女学校)
東京都立立川国際中等教育学校
東京都立三鷹中等教育学校

またこちらは区立になりますが、都立の九段高校の流れを汲みます。

千代田区立九段中等教育学校   (旧第一東京市立中学校)

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